インドネタまとめ, エンタメレビュー

インドで人気の日本人アイドルがいるらしい。 Asianz Dancers /Chu-Z


こう言ってはなんだけど、日本側がインド専門に企画してインドで行なったエンタメ企画が大成功した事例を私は知らない。

AKBの姉妹グループのインドデリーベースのDEL48は去年末にメンバーが決まったのだけれど、あまり続報がないと言うかコロナの影響でグループ練習が出来なくなってしまった可能性もあるので、デビューが遅れてしまってるのかもしれない。とはいえ、DEL48のYoutubeアカウント、Tiktokのフォロワーの数がインドの人口から考えて極少すぎるところから逆に新しいカルチャーを作ろうとしてる苦労感が見て取れる。ムンバイベースのMUB48に関しては一瞬何か始動しようとしてた様子が去年はあったものの、今日サイトを見てみるとComing Soonになっていた。

DEL48のメンバー達

ちなみに「インドでアイドル目指してます。」と言った様な活動をしている日本人はTwitterなんかでぽちぽちみるのだけれど、久しぶりに「何してるかな?」と思ってTwitterをのぞいて見ると「日本に帰国しました」報告が多く、せっかく応援しようと思っていたのに・・・と思うことも多々あって残念。と言うのも日本にいた頃にほんのちょっとだけアイドル事業の立ち上げを手伝った(半年くらい)ことがあって、なんだかちょっと他人事と思えないので、日本から離れて異国の地で頑張っている人をみると無性に応援したくなるお節介な性格なので。

ちなみに、インド側のエンタメ鉄板コンテンツを話すときによく耳にするABCGと言うものがある。A(Astrology:占星術)、B(Bollywood:ボリウッド映画)、C(Cricket:クリケット)そしてG(Gods:神様)。日本にはあまりないコンテンツなので理解が難しいかもしれないけれど、これは鉄板であることには間違いない。とはいえ、中途半端に解釈して手を出すと火傷する可能性のあるコンテンツであることも間違いない。

なので、アイドルというのはインドでは比較的新しいカテゴリの文化なので結構イケる可能性もあると個人的には思っている。とはいえボリウッドやトリウッド、インドの映画業界の女優陣は美しい上にスタイル抜群で踊れる、時には可愛く、時には美人で才女で、多彩である場合も多い。今のインドの若い世代は欧米のモデルや映画俳優が好きな若者も多い。そのエンカウンターとして映画女優が好きになれない層を狙ってのアイドル文化なのかもしれないけれど、やはり日本で言う「かわいい」だけでは恐らくインドでは支持されないと私は思っている。そこで今回インドのエコノミックタイムズが注目した日本人アイドルグループを見てみたい。

https://tech.economictimes.indiatimes.com/news/mobile/lockdown-gets-foreign-celebs-dancing-to-indian-tunes-on-tiktok-to-grow-fanbase/76376494?fbclid=IwAR2kMVbpXye0WDBDoOXpgxsMjhzzONZDxTZPvCGOExMmY7f9T302ip8OdE8&redirect=1

彼女達はChu-Z (正式名称:Chaos Underground Zealot)のメンバー内の3人がAsianz Dancersと言うTikTokアカウントを運営している。ETのインタビューによると、インドの映画をみてダンスに衝撃をうけ、TikTokでインドの曲を使って踊って見た所かなりの反響がインドからあったと。と言うことで私も彼女達のアカウントを見てみてこれは推せる!と思った3つのポイントを書いておきます!

1、ダンスがうまい

普通にダンスが上手い。そして自分たちで振り付けをしてて本当に踊るの楽しい!みたいなのが伝わってきて、とても好感度が高い。大人に踊らされてない感じがアイドルじゃなくてダンサー感あるのもかなり良き。インドの曲に合わせて独自に振り付けしているダンスへのコメントはインドやネパールから高評価を受けているのがかなりすごい。

踊らされてない

2、露出が少ない

個人的にアイドルが舞台でミニのセーラー服のスカートの下にブルマを履いてパンチラを狙っている様な(結果的に)演出は好きではないので、彼女達のストリート系、ヒップホップ系なちょっと大きめのトレーナーとかグッと来ます。

3、日本ゴリ押ししてない感

彼女達の投稿のコメント欄には「韓国人?」「中国人?」と言った質問がよくみられる。アカウント名がAsianzなのでアジアなのはわかるけど、どこの人なんだろう?と言う感じの印象なんだと思う。私も最初Kpop系かな?と思った。コンテンツでは日本を全面的に押し出すと一部のいわゆる日本のことが大好き(多くはゲームやアニメオタク)と言うクラスターからコンテンツが浸透していくことになるわけなんだけど、今回のAsianzの様にクール系なヒップホップダンスが切り口だと、ダンス動画が好きな一般的なクラスターにリーチできる様になる。このクラスターの母数はかなり大きいので刺さるとかなり反響が大きい。あとダンスは歌と違い言語によるところが少ないので、とてもいいコンテンツだと思う。

彼女達のダンスを見てもらうとともに、インドの楽曲を使ったダンスの動画についたコメントを是非見て頂きたい。インドやネパールのTikTokユーザーから見た彼女達へのコメントの中には「私たちの結婚式の招待状送っておいたから」「ネパールの曲でも踊って」なんかの曲のリクエストも多くほっこりすること間違いなしです。

TikTokと言うプラットフォームで繋がる世界。コンテンツのあり方も日々変わってきているので、古い固定概念でのコンテンツ作りではなく、自分も楽しんでいたらインドの人も一緒に楽しんでくれた!みたいなコンテンツ作りだと無理なく続くし、オンラインなのでどこかに縛られることもないし、クリエイティビティとしてはとてもいい形なのではないかなぁと思って書いてみました。

ダンスは国境を越える。久しぶりにそう思わせてくれたアイドルグループなのでした。