今月末のスウェーデンへの引越しの準備がほぼほぼ整った。新居探しに、銀行口座開設に、TAXオフィスに、指紋認証登録に何度もデンマークとスウェーデンの国境を越えた。
引越しを目前にちょっとした傷心の気持ちを胸にぶら散歩しながら、なんでコペンハーゲンの街が好きなのかを考えてみた。今回もちょっとコラム風にお送りします。
街を見ながら、これまで住んだ街を思い浮かべながら、ちょっと考えた
たどり着いた答えはとてもシンプルで
トラム(路面電車)がないから
なんだと思う
ヘルシンキにもオスロにも、ちょっと大きな都市ではトラムが走っている
ヘルシンキのトラムには大変お世話になってた↓
もちろん、路面電車なので、鉄の線路と電線が街中にある
多分、私はその道に敷かれた冷たい鉄の線路と空を遮る電線が嫌いなんだって気づいた
そして何よりも、私はトラムを待つ時間が相当嫌いなんだと思う
そう、コペンハーゲンにはトラムがない
線路に従って同じところを巡回するトラムがない代わりに、コペンハーゲンの人々は自転車に乗る
自分の好きな時に、自分の行きたいところに、いつだって自転車で行ける
寒くても、暑くても、自分の自由意思で行きたいところに行く
もちろん、バスは充実してるし、メトロや電車も主要なところを走ってる
それでも、私の会社の友人はみんな自転車通勤をしてる
「目が冷めるし、何よりも一番早く会社に到着できるんだ」と言っていた
東京にいた頃は、山手線が3分遅れただけでもイライラしてた私だけど
今思えば、私が時間を決めるのではなく、電車が私の時間を決めていた
「電車がこの時間に来るから、この時間に家を出よう」
そう、自分の時間(人生)が自分以外のものによって支配されている感がとてつもなく強かった
でも、コペンハーゲンでの生活は自分が自分の時間をコントロールできる
生活が自分の意思主体であり、自由で開放感がある一方、きちんと仕事も回る
このバランスが最高に心地よかった
あとは湖なんかの水辺や公園なんかの自然が多いのも良かった(でもこれは割と他の都市にもある)
今度引っ越すマルメにもトラムはない
ちょっと街の規模は小さくなるので、今度は自分の足で走りたい