インドな彼と恋におちたら, 欧米ネタまとめ

ステレオタイプで話すのはよくないよって注意されて気づいたこと


私が海外に出て一番強く学んだことは、私はたくさんの「ステレオタイプ」と「バイアス」によって自分自身の思考や行動が縛られている。ということです。

この間の会話で

 

みや
ねぇインド人って海外でも毎日カレー食べるの?

 

インドな彼
ねぇ、君もインドに住んでいたからわかると思うんだけど、インドには29州もあって「インド人」とひとまとめにできるわけはないし、そもそも「カレー」という名前の食べ物は存在しないんだ

 

みや
ごめん、ステレオタイプで簡単にまとめて話しちゃって

 

インドな彼
なんでもカテゴリに当てはめて話すのは、差別的な話に捉えちゃう人も多いから気をつけてね

 

という会話があって、ハッとしました。もう一つ韓国の友達がうちにインド料理を食べにきた時に

 

インドな彼
彼女は辛いもの食べられる?

 

みや
韓国ってチリを料理に使うから辛いの平気だったりするよね?

 

韓国の友達
それステレオタイプだよ、私辛いの苦手だもん

 

ということがあって、ちょっと考え直しました。

 

 

ステレオタイプとはなにか?

 

ステレオタイプとは、特定の文化によってあらかじめ類型化され、社会的に共有された固定的な観念ないしイメージのことである。通例、紋切り型態度と訳される。- W,リップマン

 

社会学的な観点でW,リップマンはステレオタイプの特徴を下記のように書いています。

リップマン
1、過度に単純化されていること
リップマン
2、不確かな情報や客観的根拠の薄弱な知識に基づき誇張され、しばしばゆがめられた粗略な一般化ないしカテゴリー化であること
リップマン
3、好悪、善悪、正邪、優劣などといった強力な感情を伴っていること
リップマン
4、人種差別(racism)や性差別(sexism)といった偏見に転化しやすいこと
リップマン
5、偏見や誤認・誤解を生むが、同時に、社会的に共有される感情・認知・思考・行動様式を型にはめることで社会の統合と安定にも寄与していること
リップマン
6、新たな証拠や経験に出会っても、容易に変容しにくいこと

 

 

 

みや
血液型O型はのんびり屋

 

人類が4種類に分けられるわけないやろー!というのは少し考えればわかる話ですが

 

 

みや
日本人は勤勉でよく働く

 

みや
日本人は礼儀正しい

 

といったようなポジティブなステレオタイプも存在します。ネガティブなものだと

 

みや
日本人女性はNOが言えない

 

みや
日本人は英語が喋れない

 

みや
日本人は目が細くていつでも写真を撮ってる

 

みたいなのがよく例に挙げられています。インドとかだと

インドな彼
インド人は毎日カレー食べてる

 

インドな彼
インド人はみんなターバン巻いてる

 

インドな彼
インド人はすぐ踊り出す

 

インドな彼
インドは汚い・危ない

 

 

みたいなのが多いですね。北欧だと

 

北欧な人
人が静かで穏やか

 

北欧な人
自然が好きでトレッキング好き

 

北欧な人
男性はシャイで女性も強い

 

北欧な人
みんなの幸福度が高い

 

北欧な人
ご飯が美味しくない

 

北欧な人
安全で平和でムーミンいそう

 

みたいなのをよく耳にします。この上記の発言は、リップマン的にいうとこういう感じでしょう。

 

リップマン
1、過度に単純化されていること

 

リップマン
2、不確かな情報や客観的根拠の薄弱な知識に基づき誇張され、しばしばゆがめられた粗略な一般化ないしカテゴリー化であること

 

 

なぜ過度に単純化された情報に流されてしまうのか?

リップマン曰く

 

リップマン
人間の環境適応におけるステレオタイプの認知的経済性ということである。ステレオタイプに頼らず、日常生活のすべての事物を新たに、詳細に知覚しようとすれば、たいへんな労力と時間が必要であって、次々に生起するできごとを考えると、実際上不可能である。

 

リップマン
ステレオタイプの意味体系はアイデンティティの核心であって、自我防衛のメカニズムであるからにほかならない。それは正確な世界像ではないけれども、「世界に関する秩序だった、多かれ少なかれ首尾一貫した映像」であり、人々にとって「よく知られているもの、正常なるもの、頼りになるものの魅力」をもち、「ひとたびすっぽりはまり込むと、履きなれた靴のように、気持よくぴったりとあう」のだ。その結果、ステレオタイプを揺り動かすものはなんであれ、われわれの存在基盤そのものへの攻撃となり、われわれの自尊心を傷つけることになる。

 

つまりですよ

 

みや
ゼロベースでその国や現象をいちいち考えたり調べたりしてたらあっという間に一生終わっちゃうのでステレオタイプを当てはめて簡単に情報を脳内処理してしまいましょう!
みや
自分の価値観の物差しで測れるものがわかりやすくて楽。そもそも分からないことが出てくると怖い(自分自身の自尊心が傷つく)からステレオタイプシールドで守る!

 

みたいな感じですよ。

 

私も「インド人あるある」とかこのブログで書いていますが、結局は私もインドの氷山の一角を見て、それを「インド」としてステレオタイプ的に表記してしまうのは、実際にインドと関わって違うってわかっている立場なだけに、やはり書き方に気をつけないとなと改めて思ったのです。リップマンもいってるけど、ステレオタイプはこれまで自分が育ってきた社会で培われてきてしまっているので、変容しにくいものなんですね。

リップマン
6、新たな証拠や経験に出会っても、容易に変容しにくいこと

 

ステレオタイプなイメージを肯定するような投稿はわかりやすいし、共感が持てて面白いと思うけど、それは必ずしも一概にして事実だとは限りません。過度なステレオタイプや差別を含んだものがメディアとしての価値を産まないように、メディアの多様化が進んだはずなのにまだまだ人が変容についていけてない感もあります。

 

固定概念や偏見で他者や他国を決めつけて自分の自尊心を守るようなスタンスではなく、時間がかかったとしても本当にゼロベースでいろんなものや人に出会い感動できたほうがきっともっと自分の思考や行動が広がり楽しいだろうなぁと思った今日の昼下がりなのでした。(しんみり反省・・・)