エンタメレビュー

映画『海街ダイアリー』をコペンハーゲン・デンマークで観る!


是枝監督の『海街ダイアリー』をコペンハーゲンで観ました。

現在ヨーロッパでバケーション中の私でございます。そんな中、市内の映画館で是枝監督の映画が上映されると友人から聞き、行ってきました。映画+寿司2巻と酒1杯のイベントチケットで90DKK(約1400円)でした。まぁ日本の映画館1800円が基本なので、それと比べれば少し安い気がします。

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さて、今回の『海街ダイアリー』もともとの原作は吉田秋生先生による漫画作品。素晴らしく映像化されいると思います。完全にホームシックに陥りました。特に、梅酒を作るシーン、ぬか床をかき混ぜるシーン、夏に蕎麦をみんなでつつくシーン、生しらす丼を掻き込むシーン、桜のトンネルをくぐるシーンが流れた時にはもう「あー日本(実家)に帰りたい」って素直に思いましたね。一緒に映画に行ったデンマーク人の男性も、「僕も弟のことを思い出したよ、特に僕は10年前に父を亡くして・・・」と家族のことを思い出したようで、だいぶ胸に響いたように語ってくれました。

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是枝監督の作品は、特に日本の文化、美しさを引き出すのに長けていて、特に今回は派手な演出は一切ないものの日本の四季と主人公、姉妹のキャラクターのそれぞれの心情が美しく重なって、うまくまとまっていたと思います。またカメラの写し方も漫画に良くあるアングルが多かったのではないかなと思います。特にお風呂のシーンや、自電車の後ろに乗って桜を見上げるシーンなど。

もう一人、一緒に行ったスウェーデンの女性は「とてもジブリ的だわ、ハリウッドの映画はずっと音がしてる(何かが起こってる)けど、ジブリやこの映画は、何も音がないシーン(自然の音のみ)があるの。沈黙が美しいっていうのかしら?とても静かだけど、余韻がある、そういうのがとても好きなの。私の子供がジブリの映画を見ていてそう言ってから、私もその素晴らしさに気づいたんだけど」と語っていた。なるほど、そういう見方もあるのかと日本人の私も感心してしまった。

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ただ一つ難点があるとすれば、日常すぎて記憶に残らない。日本に興味がないと面白みが半減するという感じではある。別に国で差別するわけではないが、あの舞台が中国だったら、韓国だったらタイだったら、あそこまで感情移入して観れただろうか?と言われれば私はそうではない。普通の姉妹愛的な作品としての視点では観れるかもしれないが、あの調子で長時間、派手な転換なくスラスラと進んでいくと「これいつまで続くんだろう?」って開始30分くらいで思う。(ただキャストが可愛ければ最後まで見れるかもしれない。次女の長澤まさみと4女のすずが抜群に可愛かった)

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あと、観劇後に寿司と酒が出るっていうのにつられてもしかしたら最後までいた人もいたかもしれない!もっと寿司食べたかったのに、予想以上に観覧者が多く、2巻しかもらえなかったのが残念だったが!でもほぼ3週間ぶりに巻寿司という日本の料理に触れられて少しほっこりしました。酒は「辛口一献」でした。

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ちなみに、映画館の床が塩ゴマっぽかったので写真撮ってみました!

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『海街ダイアリー』は是非お盆に見て欲しい映画です!